運命について

reiky

運命について
　われわれの人間はこの世に生を受けてから運命があるでしょうか。
　もしあれば運命決められているのか、それとも運命が決まっていなくて変えることができるのでしょうか。
　これはほとんどの人が関心を寄せている話題です。
　もし運命の本質を知らなれば、運命を知ることはもちろん、変えることも不可能です。
　男女縁占いの章に私はもう指摘しましたが、人間は運命を持っています。
　運命とは宇宙のエネルギーから人間に与えた影響で、知ることもできるし、しかも局部的に変えることもできます。
　今の科学者の研究によれば、人間の病気や死亡原因が遺伝子にかかわっているそうです。
　言い換えれば人の病気や死亡が生まれながら決められているのです。
　これは人間に運命を持っていることをも側面から証明したのであります。
　しかし、病気にかかったら、医者に診てもらって治ることもあり、人間は運命の奴隷ではなく、ある程度に運命を変えることもできるのでしょう。
　私のところに一生の運命を判断してもらう人がたびたび来ます。
　自分の生年月日時を知らない人なら、六爻占術で判断しますが、ふつうなら四柱推命で判断します。
　私の判断した多くの例の中には四柱推命から見れば運命が同じにある二人の女性がいました。
　しかし、実際の人生は多少に類似点と相違点とがともにあって、人間に運命を持っているのを反映しながら後天的な影響を受けて変わることもあると証明できます。
　二人の女性はみな１９７５年６月３０日の午の刻の生まれです。
　でも二人の生まれた場所が違って、一人は田舎の生まれで、一人は大都会の生まれです。
　二人の略歴を見てみましょう。
1.学歴：田舎の女性は中学校卒で、大都会の女性は中等学校卒です。
2.兄弟人数：二人とも姉一人と兄一人です。
3.父：二人とも１９８９年に父が亡くなりました。
4.母：１９９３年に田舎の女性の母は再婚して、大都会の女性の母は再婚しなかったが、ある男性と密通するようになりました。
5.仕事運：１９９３年に田舎の女性は床屋を経営し始めましたが、大都会の女性は薬品会社に勤めるようになりました。
6.男性運：１９９７年に田舎の女性は結婚しましたが、大都会の女性は三人の男性と恋愛しただけで結婚はしませんでした。（１９９９年に彼氏と同棲して２０００年に結婚した）
7.夫：田舎の女性の夫は退役軍人で、大都会の女性の夫は将校です。
8.夫の父：ともに学校の教師です。
　彼女たちの経歴から見合わせれば、田舎に生まれた女性より大都会に生まれた女性の運命のほうがいいです。
　これは後天的な教育や育った環境や本人の努力などにかかわっていると思います。
　二人の共通点は運命があるのを反映して、相違点は運命が変えられるものを証明しました。
　中国で一生の運を占うにはたくさんの占術があります。
　私の知っている限りでは「四柱推命」（命理、子平法、八字ともいう）、「鉄板神数」（鉄算盤とも）、「邵子数」、「紫微斗数」、「星相学」、「南極神数」、「北極神数」、「河落理数」などがあり、豊かな運命学の資料となっています。
　これらの占術はそれぞれ独自の推断方法を持っていますが、目的は一つで人の運命を解明するためです。
　不思議なことにこれらの占術は方法論がいくら違ってもみな陰陽五行に基づいて、人の生まれの時間から着手して、そしてみな一定の確率があります。
　では六爻占術はどうでしょうか。
　私の実践から見れば、一生の運を占うこともできます。
　しかし古文書の方法によれば一生運を占うとき、官職の有無と生計の豊かさだけを判断するのです。
　つまり一つの卦によって、同時にたくさんのことを答えることは不可能なのです。
　しかし、現代人が欲張りのものらしいです。
　一つの卦から一生の仕事運、金運、夫婦の縁、子供の未来、体の安否、寿命、両親の健康など、いろいろなことを知りたいのです。
　これらの問題を全部答えるには占いの経験と占いの実力が必要です。
　ですから、一冊目の各章の内容をよく理解していないと、一生運を占うことがうまくいきません。ちゃんと理解していれば、それが可能なのです。
一生運占いの用神
　人の一生は複雑でさまざまです。
　六爻占術で一生運を占うとき、一年一年に細かいところまで判断するのは無理で、一生の大事だけを判断しておけば十分です。
　一つの卦からいくつかのことを判断するには占われる対象によって用神が違ってきます。
　出世なら、官鬼を用神に、金運なら妻財を用神に、寿命、体の健康なら世爻を用神に、子供なら子孫を用神に、両親なら父母を用神に、結婚なら男性は妻財と応爻を用神に、女性は官鬼と応爻を用神にして、総合的な判断をします。
　これは大雑把な判断で、一生のあらゆることを緻密に判断できません。
　たとえば男性なら金運と女性運を占うとき、みな妻財を用神とします。
　しかし、金運の悪い人は必ずしも女性運も悪いわけではありません。
　ですから、もしある面をもっと詳しく知りたいなら、その面の運だけを占えば詳しい情報が出てくるから、一生涯の大事なことを一つ一つ分けて卦を取って判断してもいいです。